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聴力の検査

聴力検査

1.何がわかるか-----基礎知識

  • 聴力検査には、種々の方法がありますが、一般にはオージーオメータを使い、1000Hz30db及び4000Hz40dbの音を用いて検査します。
  • 一般に人の音を聞く能力は、20〜20000Hzにわたっていますが、人の会話は、250〜2000Hzの間で行っております。
  • 聴力の低下には、
  1. 伝音性難聴:外耳から内耳の前までの間の音を伝えるところの障害で、鼓膜の異常や、音を伝える耳小骨の異常などによります。
  2. 感音性難聴:音を感じる内耳の障害です。高齢によるものや、騒音性難聴などです。
  • 加齢や騒音による聴力低下は、一般に人の会話域をはずれた高音域からはじまり、下図に示したように進行します。したがって当初は気付かない事が多く、気付いたときにはかなり進行し、しかも治りにくいという特徴があります。
  • 聴力検査は、なるべく早く聴力の低下をみつけ、日常生活の安全を守り、かつ早期に病気を発見し、また予防するために行うものです。



2.異常値-----疑われる病気や異常

  • 中耳炎
  • 先天性難聴
  • 耳下腺炎
  • ウイルスの感染
  • 聴神経腫瘍


3.どうすればよいか-----日常生活上の注意

  • 聴力の低下は、加齢、病気(耳、全身)、騒音などが、原因します。
  • 喫煙者は難聴になりやすいとの報告もあります。
  • 聴力の低下は人によって異なります、自分の聴力がどれくらいかは、別表の日本人の年齢別の平均聴力レベルと聴力レベル正常限界値を参考にして比べてみてください。
  • 必要により、耳鼻科で詳しく調べてもらってください。
○日本人の年齢別聴力レベル(平均)
年齢 1,000Hz 4,000Hz
男性 女性 男性 女性
25 8dB 7dB 8dB 6dB
30 8 7 8 6
35 9 8 10 6
40 9 8 12 8
45 10 10 14 10
50 11 11 16 13
55 12 13 22 15
60 15 15 29 17
65 16 19 34 25
70 18 24 35 33
75 22 23 37 32
○日本人の年齢別聴力レベル正常限界値(95%)
年齢 1,000Hz 4,000Hz
男性 女性 男性 女性
25 15dB 14dB 22dB 16dB
30 16 15 23 15
35 17 16 23 16
40 18 18 27 21
45 20 21 33 28
50 22 22 37 31
55 25 26 45 34
60 29 30 53 37
65 31 37 66 54
70 38 47 62 64
75 48 47 56 55




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