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2017年06月01日ライズヴィル都賀山で
「残業時間がストレスに及ぼす影響 〜ストレスチェック調査結果による検討〜」
を、饗庭保健師が発表しました。
残業がストレスに与える影響について 〜ストレスチェックを用いた集計〜 一般財団法人 滋賀保健研究センター 饗庭 志穗 近年、長時間残業者のうつ病発症や過労死などが大きな社会問題となっている。厚生労働省の「過重労働による健康障害防止のための総合対策」によると、時間外・休日労働(以下、残業とする)が単月45時間を超えて長くなるほど、業務と脳・心臓疾患の発症との関連性が強くなることが報告されている。そこで、「ストレスチェック」を用いて残業がストレスに与える影響について分析・調査した。 U.調査対象 2015年12月05日〜2016年11月30日に当財団で実施したストレスチェック回答者40,656名のうち、「先月の時間外・休日労働(残業)」の質問に回答した33,671名(男 20,392名、女 13,279名)。 V.方法 1.「45h未満」、「45〜60h未満」、「60〜80h未満」、「80〜100h未満」、「100h以上」の回答者毎に、高ストレス者の割合を算出し、残業時間と高ストレスの関係を比較した。高ストレス者の選定は、「ストレスチェック実施マニュアル(厚生労働省)」を用いて、ストレス要因、ストレス反応、周囲のサポートに関する点数を算出して選定した。 1.残業時間が長くなるほど高ストレス者の割合は増加し、概ね女性の方が男性よりも高かった(図1)。 今回の調査で、単月の残業時間が45h以上の者は、45h未満の者より高ストレス者の割合が高く、特に女性でその傾向が明らかであった。男女共に、高ストレス者の増加には残業時間の延長に伴うストレスが関与していることが示されたが、周囲からのサポートは得られておらず、長時間残業者へのサポート体制の強化が必要であると考える。特に女性では、長時間残業に伴うストレス反応の増加は男性よりも大きく、女性特有の気質によるものか、家事育児等の負担増加によるものか、今後の検討が必要であると考えられる。 Y.結論 残業時間の延長は高ストレスの要因となるが、周囲のサポートが不十分であると考えられるため、サポート体制の強化が望まれる。 |
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